☆8月28日(日)11:00〜12:15
☆招詞 創世記 2章7節
☆聖書 ダニエル書 2章1~24節
☆宣教 森 淳一牧師 「神さまにつなげられた私たち」
2:1 ネブカドネツァル王が即位して二年目のことであった。王は何度か夢を見て不安になり、眠れなくなった。
2:2 王は命令を出して、占い師、祈祷師、まじない師、賢者を呼び出し、自分の夢を説明させようとした。彼らが王の前に進み出ると、
2:3 王は言った。「夢を見たのだが、その夢の意味を知りたくて心が落ち着かない。」
2:4 賢者たちは王にアラム語で答えた。「王様がとこしえまでも生き永らえられますように。どうぞ僕らにその夢をお話しください。解釈を申し上げます。」
2:5 王は賢者たちに答えた。「いいか、わたしの命令は絶対だ。もしお前たちがわたしの見た夢を言い当て、その解釈をしてくれなければ、お前たちの体を八つ裂きにし、お前たちの家も打ち壊す。
2:6 しかし、もしわたしの見た夢を言い当て、正しく解釈してくれれば、ほうびとして贈り物と大いなる名誉を授けよう。だから、その夢を言い当て、解釈してみよ。」
2:7 彼らは繰り返し答えた。「王様、どうぞその夢をお聞かせください。僕らはその解釈をいたしましょう。」
2:8 王は言った。「思ったとおりだ。わたしの命令が必ず実行されることを知っているので、時間を稼ごうとしているのだ。
2:9 その夢を話して聞かせることができなければ、お前たちに下される判決は今言ったとおりだ。だから、わたしの前でうそをついたり、いいかげんなことを述べ立てたりして、わたしの考えが変わるまで時を稼ごうとしているにちがいない。さあ、夢を話してみよ。そうすれば、解釈できるかどうかも分かるだろう。」
2:10 賢者たちは王に答えた。「王様のお求めに応じることのできる者は、この地上にはおりません。大王や支配者の中のだれも、そのようなことを占い師、祈祷師、賢者に求めたことはございません。
2:11 王様のお求めになることは難しく、これに応じることのできるのは、人間と住まいを共になさらぬ神々だけでございましょう。」
2:12 王は激しく怒り、憤慨し、バビロンの知者を皆殺しにするよう命令した。
2:13 知者を処刑する定めが出されたので、人々はダニエルとその同僚をも殺そうとして探した。
2:14 バビロンの知者を殺そうと出て来た侍従長アルヨクにダニエルは思慮深く賢明に応対し、
2:15 この王の高官アルヨクに尋ねた。「どうして王様はこのような厳しい命令を出されたのですか。」アルヨクはダニエルに事情を説明した。
2:16 ダニエルは王のもとに行って、願った。「しばらくの時をいただけますなら、解釈いたします。」
2:17 ダニエルは家に帰り、仲間のハナンヤ、ミシャエル、アザルヤに事情を説明した。
2:18 そして、他のバビロンの賢者と共に殺されることのないよう、天の神に憐れみを願い、その夢の秘密を求めて祈った。
2:19 すると、夜の幻によってその秘密がダニエルに明かされた。ダニエルは天の神をたたえ、
2:20 こう祈った。「神の御名をたたえよ、世々とこしえに。知恵と力は神のもの。
2:21 神は時を移し、季節を変え王を退け、王を立て知者に知恵を、識者に知識を与えられる。
2:22 奥義と秘義を現し闇にひそむものを知り光は御もとに宿る。
2:23 わたしの父祖の神よ、感謝と賛美をささげます。知恵と力をわたしに授け 今、願いをかなえ王の望むことを知らせてくださいました。」
2:24 それから、ダニエルはバビロンの知者皆殺しの命を受けていたアルヨクのもとに行って、こう言った。「バビロンの知者を殺さないでください。わたしを王様のもとに連れて行ってくだされば、王様に解釈を申し上げます。」
(新共同訳聖書)